同様に

ハロプロのエース格だった後藤真希ハロプロを卒業する。
本人の口から語られていないため、はっきりとした理由はわからないが、
弟の不祥事の責任、および方向性の違いだという。


確かに後藤真希は迷走していた。
後藤真希は歌手か、アイドルか、その狭間で揺れていたと思う。
これは自分の推測でしかないが、
そこで本人が出した答えは、おそらく「歌手」。
ハロプロにいればCDを買い支えてくれるファンがいて、コンサートに足を運んでくれるファンがいる。
しかしながらハロプロというだけで色眼鏡で見られることも事実としてある。
せっかくいい歌を歌っていても、世間では「ハロプロだから」とまともに取り合ってくれないこともある。
そうなると、今後10年、20年と歌手を続けていくのであれば、ハロプロが足かせになることもありうる。
「いつまでもハロプロというぬるま湯につかっていては、歌手としての自分にフタをしてしまうことになるのではないか」
いつしかそう思うようになったのではないだろうか。


だから私は、今回の件については、亀田選手と同じく、親元から去り、歌手として自立するためにハロプロを卒業するといった、
発展的な卒業ではないかと思っている。


彼女はハロプロの枠にとどまらず、もっとスケールの大きな歌手になれるはずだ。
人の心を振るわせる歌を歌ってくれるはずだ。
彼女はまだ22歳だし、女を磨くにはいい時期だ。
普通の女性ならここからが勝負の年。


後藤真希は歌手をやめるわけではない。
舞台が変わるだけだ。
ただ、そこは華々しいスポットライトがあたるステージではなく、
どこかの地方の市民会館であったり、誰かのコンサートの前座だったりするかもしれない。
しかし持ち前のガッツで乗り切って欲しい(意外とそんな一面がある人なんです)。
そしていつの日か、大きな会場でDPGOを歌ってほしいと願う。


ハロプロで歌手としての命を与えてもらった後藤真希が、
その命を燃やすために新たな一歩を踏み出そうとしている。
そんな彼女の勇気を讃えたいと思う。