亀田選手について思ったこと

先日の世界戦での反則行為について、所属の協栄ジムを通じ、亀田家を代表して長男の興毅選手が記者会見の場に現れた。
本来であれば、父親であり、トレーナーである史郎氏が現れて釈明をすべきところだが、すでに辞表を提出しているということもあり、
会見に出席することはなかったようである。
スーツ姿に丸坊主で会見の席に現れた興毅選手の姿は、いつもの“浪速乃闘拳”のイメージとはかけ離れたものに見えた。
その席で、興毅選手は、素直に自分の非を認め、関係者、ボクシングファンに対して謝罪の言葉を述べた。
台本の棒読みなどではなく、自分の言葉で釈明しているように見えた。
一連の反則行為、亀田家流のパフォーマンス、全てにおいて行き過ぎた行為であったことを認め、
対戦相手の内藤選手にも謝罪した。


私は亀田選手を好きではなかった。
だが、それは相手を挑発するような言動であったり、相手を馬鹿にするようなパフォーマンスといった
ボクシング以外の部分についてであり、亀田選手の鍛え上げられた肉体はむしろ賞賛に値するものだと思っている。
私は亀田流のトレーニングを見て、興毅選手の才能に史郎氏がフタをしているようにしか思っていなかったので、
今後史郎氏の下を去り、ちゃんとしたトレーナーから指導を受け、真面目にボクシングに取り組むのであれば、
今まで以上に強くなると確信している。
東洋太平洋のフライ級タイトルマッチで見せた、ノーモーションの左カウンターは才能がなければ打てないものだ。


親元を去り、自分の足で再起へと踏み出す興毅選手が、ボクサーとしてますます成長する姿を見てみたいと思う。
(大毅選手は禅寺にでも行って精神修行を積むべし)