黒木知宏魂の三番勝負

3月15日、千葉ロッテの「ジョニー」こと黒木知宏投手の引退セレモニーが千葉マリンスタジアムで行われました。
引退セレモニーですが、“魂のエース”と呼ばれる彼らしく、
最後まで真剣勝負でした。


試合が終わって、セレモニーが始まります。
ゆっくりとマウンドに上がるジョニー。
すると、おもむろに選手が守備についていきます。


“何をやるんだろう?”


と思って見ていたら、プロ野球選手としての最後の1イニングを締めくくるというものでした。
なかなか面白い仕掛けですよね。


一人目はサブロー。
“おぉ!ドラフト1位!”
サブローとジョニーは95年のドラフト1位、2位なんですよね。
同期対決かぁ〜と思って見ていました。
そういえば昔、プロ野球ニュース久保恵子がやっていた「OKプレー」のコーナーで、
ルーキー時代のジョニーとサブローが出演したんですよね。
そのときジョニーがインタビュー終わりに、
「あの、『おはようサンライズ』の頃からファンだったんですよ。サインもらっていいですか?」
って色紙にサインを書いてもらってたのを覚えています。
なんつー軽い選手だとw


話が横道に逸れてしまいましたが、セレモニーだから、どうせフワフワボールを空振りしてあげて
ハイハイって感じで終わるのかナァと思って見てたのですが、
2球目にカーブを投げたんですね。
“あ、真剣だw”
ジョニーはカウント2−3から粘るサブローを
高めのストレートで空振り三振にしとめました。


二人目は誰だろうと思ったら、
楽天の礒部選手。
この選手も同期で、ライバルとして何度も対決した仲です。
結果はサードゴロ。
三振じゃなくて打ちに行ったあたり、真剣勝負のリアリティが増すというものです。
ジョニーの本気にバットで答えましたね。


最後はロッテの屋台骨をバットで支えた福浦選手でした。
この人もロッテ一筋。
弱かった時代から伴に戦ってきた同士。

2001ネンの首位打者を相手に、渾身のストレートで空振り三振!


球速はMAX138キロだし、ボールも高めに浮いてましたがキモチは現役のままでした。
こういう幕の引き方はジョニーらしいし、かっこいいなと思いましたね。


選手やファンから愛されたジョニー。
その理由はジョニーの人柄のよさにあったと思います。
花束贈呈の席で、背番号54を引き継いだ石田バッティングピッチャーがでホームベースのあたりに立つと、
ジョニーはマウンドから駆け下りて、石田さんの下へ走りより、花束を受け取りに行きました。
ジョニーの人柄が現れている一コマだと思います。


最後のスピーチで、ジョニーはさよならの言葉を発しませんでした。
またここに帰ってくると力強く語ってくれました。
その熱い魂はマリンの選手に引き継がれるはずです。
そして、指導者としてジョニーのような“魂のエース”を育ててください。


鳴り止まないジョニーコールは、
感謝の印であり、
愛の証だね。


お疲れジョニー。
そして、
ありがとうジョニー。


千奈美に、
握手は結構高速でした〃ワラ