キミハブレイクに辰吉丈一郎。

辰吉好きなんですよね。
あまりにも波瀾万丈すぎて、語りつくせない選手ですが、
僕の中ではグレグ・リチャードソンから鮮やかな連打でベルトを奪った姿や
ビクトル・ラバナレスとの激闘を制して世界チャンピオンに返り咲いた姿、
負けはしましたが、薬師寺保栄との死闘を演じた姿など、
辰吉丈一郎はいつまでもヒーローのまま存在し続けます。
とはいえ、ガードを上げないファイトスタイルは、ヒヤヒヤするのであまり好きではなかったのですがw

VSグレグ・リチャードソン



VSビクトル・ラバナレス
当時ラバナレスのパンチのマネをよくしていました。



VSビクトル・ラバナレス〔再戦〕
はじめの一歩にイラストが載った試合です。燃えたねw



VS薬師寺保栄
「世紀の一戦」ということで高額なファイトマネーも話題になりました。
下馬評では辰吉有利だったのですが、ふたを開けてみると堅実なボクシングをした方が勝ったんですね。
はじめの一歩の森川先生は「線の薬師寺、円の辰吉。攻撃にバリエーションのある辰吉に分がある」と予想してました。



さて、そんな破天荒なボクサー辰吉丈一郎ですが、
僕が辰吉を好きなのは、辰吉のファイトもさることながら、辰吉が発する言葉に魅力を感じるからです。
言っていることは実に正直で、話しの核心をつきます。
例えば、
毎日厳しい練習を課しているが、辰吉だけが特別なのではなく、試合前のボクサーはみなそうであることを
さらっと言ってのけるところ、
22年間ロードワークを欠かしたことがないのは、病は気からというが、
妥協してしまうとそこから体調を崩すこともあるため、
何があっても毎日同じことを続けていくことでリズムを作ること、
減量中、厳しい練習を課しても体重が落ちないのは、
子供は長時間立っていると泣き出してしまうが、中学、高校と大人になるにつれ
何時間でも立っていられるようになることと同じく、減量も体が慣れてしまうということ。
試合が決まるまでは相手を殴りたいと思うが、試合の前になると怖くて不眠症で寝られず、
何をするにも億劫になること。
試合の直前は厳しい練習と減量で限界にさしかかり、疲れのピークが訪れるが、
実は試合当日もピークであることに変わりはなく、
ただちょっと山を下りて気分が楽になっているだけだということなど、
辰吉の言葉の一つ一つに“なるほどな”と感心してしまうのです。
その言葉の中にはボクサーだけではなく、僕のようなイチ社会人にも当てはまるような金言が
含まれていると思います。


常に引退の二文字がささやかれてはおりますが、
引き際はじぶんが決めるもの。
周りがなんと言おうと、辰吉にはじぶんの好きなことをやり続けて欲しいと思います。


最後に辰吉はこう言いました。

好きなもの1つだけ、やったらええ。でも、
疲れるよw

でもその疲れを実感することが、充足につながるんだという趣旨だったと思います。


僕も好きなことに妥協をせず、やり続けていこう。
ま、
1つに絞るのが難しいんだけドネw