2020年6月の活動記録

 新規イベントは見送りとなり、予定が全くなかった6月でしたが、そういう時にスキマを埋めてくれるコンテンツが現れてくれるもんですね(笑。
 あれは6月の半ばくらいだったかな。ヲタもだちのみれくちゃんからのLINEで、
「ニジプロジェクト見てる?」
って聞かれて、
あ、JYPがオーディションやってたんだった、ってのを思い出しました。
“近くhuluで見るとこ”
って返事しときましたが、実はスッキリで追いかけてることも知らない情弱ヲタでした(笑。
“まぁヲタもだちが見てるなら見るしかだな”
私と「Nizi Project」との出会いはこんな経緯です。

 そっから先は案の定どハマりしてしまって、OAに追いつくようにして4日間で一気見w。これって2年前もPRODUCE48で同じことやってましたね(笑
 OAではマコさんに感情移入してしまって、マコさん中心に見てました。やっぱ東京合宿の「I’ll be back」が衝撃的で、筋トレしてまで準備してきたマコさんに尊敬の念を抱きましたね。韓国での「Swing Baby」なんかはミュージカルのワンステージを見たような恍惚感に浸りまして、またしても大尊敬。私もマコさんを見習ってキャプテンシーを磨いていきたい。 あ、推しはマヤさんね。話し方が好きなんです。ものまねとか笑いにも貪欲そうだし(笑
 他にもあれだなぁ、「Feel Special」のアカリさんとか、「Heart Beat」のマユカとか印象に残ってますが、実は私が密かに推していたのは東京合宿で合格したけど韓国行きを辞退したすずさんでした。

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ちょっとカナトモ系。「Be My Baby」はすずさんの声でしか再生されません。
 あとはJ.Y.Parkさんが毎回どんなことを言ってくれるのか楽しみにしてましたね。アドバイス的確だし、いいところを引き出そうとしてくれていて、自身がアーティストだから説得力ある。JYPの3か条とも言える「真実・誠実・謙虚」は僕の心にも刻みこまれました。

 このNizi Projectを通じて結成された「NiziU」は、オーディションを通じてメンバーが助け合い、成長していく姿に心を打たれてファンになった方が多いのではないかと思いますが、「言葉がわからないからとっつきにくい」と二の足を踏んでいた潜在的K-POPファンの取り込みにも成功したのではないでしょうか。JYPの世界戦略として日本で大成功を収めたNizi Projectですが、このJYPが行った「日本でJYPのプラットフォームを使ってガールズグループを誕生させる」という戦略について、私なりに感じたことを思うままに書き散らしてみました。

○ JYPのレッスンを通じたハイパフォーマンスの習得
 K-POPのガールズグループは、それぞれ質の高いパフォーマンスで私たちを魅了してくれます。日本のガールズグループと韓国のそれとは偏にこのパフォーマンスの部分で大きな差が生まれていると思います(各国それぞれに求められるニーズが違うことも理解していますが)。
 私はTWICEやBLACKPINK 、IZ*ONEなどを通じて一足お先にK-POPの沼にハマったうちの一人ですが、綺麗にそろったパフォーマンスや歌唱力の高さには、男の私ですら尊敬に近い憧れを抱くほどです。NiziUが質の高いパフォーマンスでK-POP的なガールズグループの見せ方をできているのは、JYPのレッスンを経たおかげであり“日本人でもここまでできるんだ”ということを示してくれていると思います(TWICEのミナ・サナ・モモを見ればわかることなんですが)。つまり、JYPメソッドを日本人にも当てはめたら成功したわけで、演繹していくといずれPCの世界におけるwindowsのように、世界標準を得る日が来る?かも。なんちゃってw
 ただ、そこに至るまでのメンバーの努力は、徹底した自己管理も含めて計り知れないものがあるということは言うまでもありません。

○ 日本語でOK
 Nizi Projectの作りは、TWICEの「SIXTEEN」を日本版に置き換えたような感じで既視感がありました。しかし、言葉がわかるだけで感情移入にこれだけ役立つものなんですね!字幕では伝わりにくいニュアンスまで汲み取れて、より深く彼女たちのことを知ることができたのではないかと思います。
 歌詞についても、K-POPは原曲に日本語詞を付ける場合がありますけれども、たまに日常会話で使わないような表現が出てきて違和感を覚えることがあります。NiziUは初めから日本語の曲としてリリースされていますから、不自然な表現は見当たりません。
 また、全てのコンテンツは隅から隅まで日本語でノーストレスだし、コミュニケーションはバッチリ。IZ*ONEのハイタッチ会なんかで身に染みて感じましたけど、韓国人のメンバーとは意思疎通が難しい中、日本語で話せる本田仁美ちゃんのようなメンバーはほんとに心のオアシスでした。JYPならではのストリーミングの強さは維持されており、世界的にも注目を集めているNiziUが「すべて日本語でOK」というのは、日本人にとっては大きなアドバンテージがあると言えます(日本に生まれてよかった)。
 言葉の壁を取り払ったおかげで、JYPは日本におけるマーケットを広げることができましたね。

 このように、JYPの戦略は、K-POPに不利だった言葉の壁を越え、日本人でもJYP式のトレーニングでハイパフォーマンスを習得することができることを示してくれました。常々日本語がわかるK-POPグループがあればと思っていたところでのNiziUの登場は、まさに“ガールズグループの答えが出た”と、感じざるを得ません(←あばれる君

 一方で、今回のNizi Projectでもすでに約1万人の参加者がいたわけですが、NiziU誕生をきっかけに、さらなる日本人のK-POP志向が高まったのではないかと思われます。それ自体悪いことではないのですが、今後は韓国の大手事務所が人材を総取りしてしまうのではないかという懸念も生じました。ですから、日本の芸能事務所は、いち早く、パフォーマンスの質が高められるよう、人材育成に力を入れていくべきです。(最後はParkさん風

 むすびになりますが、「パラサイト」のアカデミー賞受賞やBTSビルボードチャート1位など、韓国のコンテンツ産業は海外で実績を積み、いち早くグローバル化に成功していると思います。一方で日本は色んなものがガラパゴス化しており、今後の少子高齢化による人口減少を考えると、国内市場は先細っていくばかりです。そう考えると48Gの海外進出は先見の明があったのかなぁとか思うんですけども、韓国と同じことをやれとは言いませんが、見習うべきところは見習って変化していかないと、コンテンツ産業は全部韓国に押さえられてしまって、日本の出る幕がなくなるかもしれんなぁとか思ったら、少し背筋が寒くなりました。

 それだけに、今回のJYPとソニーの共同によるプロジェクトは、お互いにとってメリットのある結果となりましたので、今後もこのようなパートナーシップを築きながら、エンタメ業界を活性化してもらって、我々受け手がより楽しいもの、面白いと思えるものを提供していただければ幸いですね。